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深田パーカライジング通信

めっき学校 コラム 第2回 ニッケルめっきにおけるpHの影響

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めっき学校 コラム 第2回 ニッケルめっきにおけるpHの影響
こんにちは。深田パーカライジングのSです。6月からニッケルめっきの実験が始まりました!主にハルセル試験で基本的なことを実験しています。実験は個人で行うのではなく5人一班で行い、終わった班から帰って良いことになっています。
今回はその実験について書いていきます。

ハルセル試験とは
めっきの電着状態を調べるもので、電流密度と温度による光沢範囲、付き回り状態および不純物の含有の有無などを知ることができます。現場では光沢が出なかったり、不具合が生じたときにこの試験を行うことで、めっき液の状態を知ることができます。
実験
今回はニッケルめっき液(ワット浴)のpHの違いでどのようにめっき面に影響が出るかを調べました。基本的なニッケルめっきのpHは4.0~4.2ですが、今回は3種類のpH(5.8と5.0と2.5)を調整し比較してみました。
ちなみにpHは1から14まで存在し、1に近いほど強い酸性で14に近づくほど強いアルカリ性を示します。

結果
左からpH5.8、5.0、2.5という順です。

うまく写真が撮れませんでした、、、すみません。
pH5.8 左側の高電流部にざらつきが見られ、広範囲にこげがありました。
pH5.0 高電流部に多少こげがありましたが比較的きれいな光沢でした。
pH2.0 全体的にきれいに見えますが、光沢ではなく半光沢でした。

標準のpH4.0~4.2より高すぎたらこげがでるし、逆に低すぎてもきれいな光沢がでませんでした。つまりニッケルめっきはpHの値に影響されやすいということがわかりました。
正直普段はpHなんて全く気にしてなかったので、ニッケルはこんなにもpHに影響されるんだなあと思いました。
次回もお楽しみに。
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