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深田パーカライジング通信

めっき学校 報告コラム 第3回~電解研磨しましょうか~

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めっき学校 報告コラム 第3回~電解研磨しましょうか~
こんにちは 深田パーカライジングのT.Yです。

今回は電解研磨と あと化学研磨についても書いてみたいと思います。

めっきは素材の上に付いていくので多少のキズなら埋めることもできますが、やはり素材に凹凸があるとその通りに付いていきます。なのでめっきを付ける前に研磨が必要になってきます。
みなさんは研磨と聞くとどんなものを思い浮かべますか?ぼくはヤスリで削って、少しずつ目を細かくしてきれいにしていくようなイメージがあります。

電解・化学研磨


ヤスリで磨いたり、砂を吹き付けたりと物理的に削る研磨は機械研磨といいます。それに対して電解研磨や化学研磨は薬品などに入れて溶かして綺麗にしてしまおうというものです。特に電解研磨は金属を溶かしますために電気も流そうってのはなかなか面白いと思いません?

機械研磨と比べると電解・化学研磨は、まず一つ一つ磨かなくても一気にジャポッっと液に入れられるので小さくてたくさんあるものなどには効率がいいです。また液が入れば研磨されていくので穴の中なども研磨できます。そして電解・化学研磨は加工硬化層を作らないというものがあります。加工硬化層とは、例えば針金をいったん曲げて、また逆側にまげて、を繰り返すと針金が折れてしまうというように脆くなってしまう層です。表面から溶かしていく場合はこれができませんが、機械研磨のように力を加えて変形させるとこの層ができてしまいます。

どうやるの?


化学研磨は想像できるかもしれませんが素材を強い酸などの薬品に入れて表面を溶かしてしまおうというものです。
電解研磨は薬品とさらに電気を流して溶かしていきます。前に電気めっきは液中に溶けた金属を電気の力で表面に摘出すると言いましたが、電解研磨では逆向きに電気を流すことで素材表面の金属が液中に溶けていきます。また、電気はとがったところの先端などの端側に流れやすいので表面の凹凸を研磨してくれます。

実験しました。


IMG_0845[2].jpg左から順番に何もしていないもの、リン酸で電解研磨したもの、リン酸に少し硝酸を足して化学研磨したものです。元の状態が違うのでちゃんとした結果にはなっていませんが何となく電解研磨よりも化学研磨のがきれいな気がします。

5円玉がきれいになったのでちょっとうれしいです。こないだ神社に投げてきたのでもうありませんが、 
それでは、また次回で
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