めっき学校 報告コラム 第4回~亜鉛も、クロムも、あるんだよ~

今月もめっき学校では基本 実験はなく座学メインでしたが、一回だけ亜鉛めっき.クロメート処理の実技があったので、今回はそれを紹介していこうと思います。
実験室が、、、
今回の実技は電気めっきの技能検定のための実習なので、実験というより実際に手を動かして付けてみる練習って感じです。それで、今年の技能検定に使っためっきラインが実験室に残ってたので、それを使って実習しました。(僕たちが検定を受けるのは来年の予定です。)
普段は普通に学校の実験室って感じなのに、いつの間にか立派なラインが出来上がってたので驚きです。
![IMG_1254[1].jpg](/dcms_media/image/IMG_1254%5B1%5D.jpg)
亜鉛めっきの実技
今回、冶具は元々用意されてましたが、本番では銅線などを使って自分で作ります。はんだ付けなどもありなかなか大変そうです。(めっきをするとき、品物を直接持たず冶具に引っ掛けてめっきをします。)
冶具にかけたら、電解脱脂、酸活性、亜鉛めっき、超音波洗浄、クロメート処理、の順番でめっきをしていきます。
電解脱脂は実際にやるのは初めてです。今回、めっきをするときは9Aで電流を流したのに対し、電解脱脂では20Aも出したのでけっこう電気を出しています。だいぶ泡が出てますね、この泡で汚れを落としていきます。
![IMG_1253[2].jpg](/dcms_media/image/IMG_1253%5B2%5D.jpg)
亜鉛めっきをしたときですが、こちらもだいぶ泡が出ています。言われた通りの電流を出していますが、ぼくが普段やっているすずめっきだと、こんなに泡が出ていたら焦げてしまうのですこし心配になります。
![IMG_1255[1].jpg](/dcms_media/image/IMG_1255%5B1%5D.jpg)
この後、超音波洗浄をしてクロメート処理をするのですが、品物をクロメート液に浸した後、少し空中で放置することで、しっかりとクロメートが付きます。
普段は、めっきを付けた後、空中放置しているとシミになったりするので、なるだけ早く水洗をするようにしています。なので、ここで気を抜くといつもの癖でそのまますぐに水洗してしまいそうです。
クロメートが付いたら、水洗して乾燥します。亜鉛めっきだけでは普通に銀色の光沢ですが、クロメート処理する事で虹色になりました。
![copy_IMG_1256[1] - コピー.jpg](/dcms_media/image/copy_IMG_1256%5B1%5D%20-%20%E3%82%B3%E3%83%94%E3%83%BC.jpg)
今回は実験ではなく実習ということで、どうしてこうなるの?というより、こうやったら付く!って感じの説明だったので、言われるがままにやってしまいましたが、けっこうきれいに上がったと思うので、そこはよかったと思います。
それではまた、次回のコラムで