めっき技術:溶融亜鉛めっきにとっての難形状物とは??
電気めっきと同様に、溶融亜鉛めっき加工においても、すべての製品が均一に処理できるわけではありません。
形状や構造によっては、品質上の問題が発生しやすい「難形状」と呼ばれるものが存在します。
当社では長年にわたる手作業での加工技術の経験とノウハウの蓄積により、一般的なめっき処理では困難とされる「難形状物」への高品質な溶融亜鉛めっきを実現しています。
溶融亜鉛めっきにおける難形状物の例
①熱変形しやすい素材
板物やボックス形状で、特に板厚の薄い製品。
溶融亜鉛めっきは約450℃の高温で行う処理のため、薄板製品では熱による変形(歪み)が発生しやすくなり、変形によってめっき後の組立工程で問題が生じることもあります。
当社の解決策…
温度管理技術と吊り方や浸漬方法のノウハウにより、熱変形を最小限に抑えられます。
t1.6mm以上の板厚から対応しており、一般的には難しいとされる薄板製品にもめっきが可能です。
②エアポケットや(亜鉛溜り)が発生しやすい形状
ボックス形状やパイプ形状などの囲われた製品は、めっき液に浸漬する際にエアポケット(空気溜まり)が発生する可能性があります。
スカラップと呼ばれる穴開け加工を施すことで対応するのが一般的ですが、設計上スカラップ孔を設けられる場所や数やサイズが限られる製品も存在します。
当社の解決策…
少量多品種を得意とする当社では、品物ひとつひとつに対して引っ掛け方を変えているため、複雑な形状にも対応可能です。
スカラップ孔の位置や大きさや数について、お悩みをお持ちのお客様はぜひご相談ください。
③吊ることが困難な形状
めっき処理では製品を吊り下げて槽に浸漬します。
そのため、吊り孔がない品物や、形状が複雑で適切な吊り位置を確保できない製品はめっきができません。
一般的には、製品に対して両端の位置に吊り孔を開けたり、吊りピースを付けることで対応します。
当社の解決策…
②同様に、少量多品種を得意とする当社では品物ひとつひとつに対して引っ掛け方を変えているため、複雑な形状にも対応可能です。

④複雑な配管形状
2回以上曲げたパイプ配管など、複雑に曲がった配管や手摺などは内側へのめっき液の流入・排出が難しく、溶融亜鉛めっき槽に沈められないことがあります。

⑤めっき槽サイズを超える大型製品
めっき槽よりも大きなサイズの品物は物理的にめっきの浸漬が不可能です。
しかし、品物を反転・位置替えをすれば可能な場合もあります。
めっき槽のサイズそのままがめっき可能サイズではありませんので、一度ご相談ください。
また、当社は
JIS H8641 溶融亜鉛めっき認証工場
として、厳格な品質管理のもとで製品を提供しています。
溶融亜鉛めっきにおける「難形状」は、エアポケットの発生や熱による変形など、特有の課題を抱えています。しかし、適切な技術と設備があればこれらの課題を克服し高品質なめっき処理を実現することが可能です。
他社様で断られた難形状物、品質に課題を感じている製品がございましたら、ぜひ当社にご相談ください。長年の経験と確かな技術力で、お客様の課題解決をサポートいたします。





