亜鉛めっきのほか、銀めっき、すずめっきなどの加工を行う、金属表面処理のスペシャリスト

search

03-3743-0216

平日 : 8:30~17:00 ※土日祝除く

phonelink_ring

 

深田パーカライジング通信

めっきとは?

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
めっきとは?

めっきって?

こんにちは!深田パーカライジングの深田明生です。

弊社創業80年以上めっきを生業としてきた業者となりますが、今回、実は身近、でもよくは知らない「めっき」というものについて考えてみたいと思います。

広辞苑によると「めっき」とは「金銀などの薄層を他の金属の表面に固着させること。また、その方法を用いた物」とあります。ただし昨今では技術の発展より、金属ではないもの、プラスチックのような樹脂から、葉っぱのような自然物まで鍍金ができる対象は広がっており、今ならば「金属の薄層を他の物質の表面に固着させること。」なりますでしょうか。

めっきの誕生~紀元前1500年

めっきの歴史は古く、紀元前1500年頃のメソポタミアでの装飾品に、スズめっきが使われていたことが確認されており、産業技術としてはかなり古い頃から存在し現在まで続く珍しい技術になります。日本においては752年に、東大寺の大仏が金と水銀を使用したアマルガム法によって金めっきがなされたことが有名です。
もともと「めっき」の語源は諸説ありますが、このアマルガム法において水銀に金が溶ける様を、「金が滅する」とし「滅金(めっき)」と称するようになったという説が有力です。よってよく「メッキ」などカタカナで表記されたりもしますが、外来語ではないため、「めっき」と称するのが正しいのではないでしょうか?弊社HPも「めっき」と表記しております。その後1800年にボルタ電池が発明されて以降、電気めっきへの道が開け、1833年には金めっき、1838年には銅めっきが開発されていきます。

めっきの種類~「乾式」と「湿式」

めっきはその製法によって大きく2種類に分けられ、「乾式めっき」「湿式めっき」とがあります。

「乾式めっき」とは水溶液を使わないめっき手法であり、溶融めっきや真空めっき等が挙げられます。溶融めっきはその溶融させる金属によって、溶融亜鉛や、溶融アルミなどがあり、溶融亜鉛は弊社も取り扱っているめっきの一つになります。一方真空めっきでは、真空に近い状態にした空間の中でめっきを行う技術の一つで、均一な被膜が得られたり、特殊な被膜を得るのに有用ではありますが、なかなか電気めっきと比較すると量産性が乏しく高コストになりやすい傾向にあります。

「湿式めっき」とは水溶液を用いためっき手法であり、電気めっきや無電解めっき等が挙げられます。電気めっきは、量産性・コストの面に優れていることや、特殊な被膜にも技術的に対応可能な方法が多い技術となりますが、電気を使うため電気伝導性のある素材でないとめっきができないという弱点があります。弊社でも電気めっきは多く取り扱っており、すず・銀・亜鉛・はんだ・鉛など多岐にわたります。一方で無電解めっきは電気を使わないため樹脂といった電気伝導性のない素材にも、酸化・還元反応といった化学的な手法でめっきをつける技術になります。

弊社はこの「乾式めっき」と「湿式めっき」両方を手掛ける、珍しいめっき業者となります。両分野のめっきを手掛けることをうまく活用して、技術革新・品質向上・コスト削減・納期短縮に繋げております。

「めっきって何?」いかがでしたでしょうか?意外と古い技術で、奥が深い「めっき」。そんな「めっき」に対して、これからも深田パーカライジング株式会社は技術力向上に鋭意努めて参りますので、宜しくお願い致します!

工場長
深田明生

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

お問合せ

お問い合わせは、お電話、もしくはフォームからお寄せください。

03-3743-0216

03-3745-5271

平日 : 8:30~17:00 ※土日祝除く