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深田パーカライジング通信

実験が始まりました!

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実験が始まりました!
こんにちは。深田パーカライジングのTです。

お久しぶりです。ブログを更新していない間に梅雨が来て、そして夏が来てしまいました。もうとっっっても暑いですね。熱中症にはお気をつけください。

梅雨時期のめっき学校に向かう途中、満開ではありませんでしたが紫陽花を写真に収めました。

これは薄い水色のような見た目ですが、他の場所に紫や青などの花が咲いており鮮やかで綺麗でした。

雨はそこまで好きではないのですが、梅雨時期の花が好きなので観察出来て嬉しかったです。心の癒しです。
紫陽花を眺めている途中、同じ場所に咲いている紫陽花の色が少しづつ違うことに気が付き、何故花は同じ形なのに色が違うのかという疑問を抱きました。

めっき学校の授業でも基礎で酸性アルカリ性について学びましたが、そういったことが関連しているようです。

得た情報によると、紫陽花に含まれるアントシアニンという成分と土壌の酸性度(pH)や水分に影響されるらしいのです。
中性やアルカリ性の土なら赤みを帯び、アルミニウムを含んだ酸性の土壌ならアントシアニンが反応して青く変化します。
同じ株に咲いているのに色の違う花をつけるのは、紫陽花の根が四方八方に広がっているから。根が吸収するアルミニウムの量によって、色が変わってくるのです。
ちなみに日本は酸性の土壌が多いため地植えの紫陽花には青い花がよく見られるそう。たしかに!

種などで色が変わるものだと思っていたので土壌の成分で違いが出るとは驚きでしたね!いつか育ててみたいです。
来年以降紫陽花を見る時は違いをもっとよく観察してみようと思います。赤の紫陽花を見たことがないので見つけてみたいです。

さて、やっとですが本題に入りましょう。
5月・6月前半は毎回実験の時間がありました。

ニッケルめっきや亜鉛めっきのハルセル試験で、テストピースにめっきをつけ、条件による違いを見比べて探したりしました。

私は現場でめっきをしていないということもあり、やはり座学だけの時はイメージしきれない部分等ありましたが、自分たちの目で確認しながら実験していくことで理解が深まっていきました。
ハルセル試験はやっているところを見たことはあるけれど、自分で整流器を触ったことはなかったのでとても新鮮でした!

そしてめっきをする上で何が大切か、ということも体感することができました。
前処理でテストピースについた汚れをしっかり落としきれなかったためにめっきがつかないことがありました。
前処理はめっきの全工程の中でも一番大事だと考えられています。いかに素材に付着した汚れを綺麗に落としたかによって、めっきの密着度や仕上がり具合が決まっていくのです。汚れの種類や度合いによっても、前処理の薬剤ややり方が変わっていきます。

今回の実験での失敗は前処理工程でしたが、現場ではそれを含め色々なことに注意しながらの作業になります。

当然のことですが実際に会社で預かる製品は実験で扱うテストピースとは違いもっと複雑な形をしているものも多く、ただ液に浸からせればいいというものではありません。

「どこから液に浸ければ良いか?前処理方法は?時間はどのくらいか?どんな治具を使えば良いか?」
など、形や素材によって色々なことを考えながら作業を進めていく必要があります。
特に初めて扱う複雑な形状の品物や一部分にのみめっきを施す品物などが来ると、「ああでもない…こうでもない…」とめっき方法について話し合う現場の人たちの姿をよく目にします。
単純にただめっきを付けるだけではなくて、アイデアを出していくことも大事なのだ、めっきは奥深いと改めて感じます。(どのような仕事にも言えることですが…)
入社するまで全く触れてこなかった業界なだけに、新しい発見が多く楽しいです。

10月にまた別分野の実験を行いますが、それまでは座学が続きます。
定期試験もあるので気を抜かず頑張っていこうと思います!(眠くなりませんように)

それではまた次回…
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