めっき学校コラム第5回 資格について
関東にここまで被害を与えた台風は久しぶりなのではないでしょうか。
今回はめっきの現場で必要な資格について書いていこうと思います。
めっき学校では主に3つの資格を取得することができます。もちろんちゃんとテストに合格すればですが。
有機溶剤作業主任者、特定化学物質・四アルキル鉛等作業主任者、毒物劇物取扱者試験の3つです。
+αで粉じん作業特別教育の修了書を受け取ることができます。
有機溶剤作業主任者
有機溶剤とは物質を溶かす性質を持つ有機化合物の総称で、常温では液体です。
有機溶剤による身体的な被害防止の指揮・監督や労働安全衛生上の労衛生の確保を行います。
特定化学物質・四アルキル鉛等作業主任者
特定化学物質とは、労働者の健康障害を引き起こす可能性が高い物質として労働安全衛生法によって定められています。四アルキル鉛とは、テトラエチル鉛とも呼ばれる異臭を放つ特定毒物となり、特定化学物質とは別物とされます
工場や現場などにおいて、作業員へ作業方法の決定や指導を行います。
毒物劇物取扱責任者
毒物劇物取扱責任者とは、毒物劇物を実際に取扱う上での安全確保について保健衛生上の危害の防止に当たる責任を持つ技術者です。毒物劇物を取扱う施設では毒物劇物取扱主任者を必ず設置し、届出をしておく義務があります。
粉じん作業特別教育
人体に与える悪影響が人体に与える悪影響が特に強いものは「特定粉じん」とされ、「粉じん作業特別教育」を受講しなければ関連する業務に従事することができないと労働安全衛生法に定められています。粉じん作業とは、細かいホコリなどが舞い続けるような現場での作業のことです。
また、めっき技能検定2級の学科試験が免除 されるという豪華な特典がございます。
めっきの現場ではこれらの資格は必須です。危険な薬品等をたくさん使うのでその管理方法や定期的に点検しなければいけないことを知っておく必要があり、各資格者を配置する必要があります。
10月は工場見学があるので、次回はそれについて書こうと思ってます。ではまた。